タペストリーとは

タペストリー(tapestry)は、壁などに掛ける装飾品として、古代エジプトで発祥し、14世紀初頭から徐々にヨーロッパで広まりました。製織の技術では日本の綴織(つづれおり)に当たる、太い横糸で縦糸を包み込み、横糸だけで絵柄を表現する製法が主流でしたが、後に刺繍やビーズを配したものなど、様々なバリエーションに富んだタペストリーが生まれてきました。現在では芸術文化の流れを汲んだ高級なものから、著名人、映画ヒーロー、ヒロイン、アニメキャラクター、ディズニーなどをモチーフにしたものまで、様々なタペストリーが存在しています。当サイトタペストリーミュージアムでは、生活に癒しと楽しさを与えてくれるタペストリーをご紹介しています。

有名なタペストリー

サンプルのタペストリー
サンプルのタペストリー(The Sampul tapestry)は中央アジアの中国・新疆ウイグルにある中国最大の内陸盆地のタムリ盆地で発見されたタペストリーで、紀元前2世紀から3世紀にかけての時期に作られたと推測されている。ウルムチ博物館にて保存。
ヘスティアのタペストリー
ヘスティアのタペストリー(The Hestia Tapestry)はギリシア神話に登場する炉の女神であるヘスティアが描かれたタペストリーで、6世紀、東ローマ帝国支配下のエジプトで作られたもの。ワシントンD.C.のダンバートン・オークス・コレクションに保存。
バイユーのタペストリー
バイユーのタペストリー(The Bayeux Tapestry)は1066年にイングランドのヘイスティングスから若干内陸に入ったバトルの丘でノルマンディー公ギョーム2世とイングランド王ハロルド2世との間で勃発した戦い、通称「ヘイスティングスの戦い」が刺繍で描かれたもの。
アンジェの黙示録
アンジェの黙示録(Tapisserie de l'Apocalypse)は14世紀、画家のシャルル5世ジャン・ド・ブリュージュがヨハネの黙示録をモチーフに描いた下絵をもとに、ニコラ・バターユが制作したもの。フランスに現存する最古の城「アンジェ城」にて保存。
貴婦人と一角獣
(La Dame a la Licorne)は中世タぺストリー最高傑作のひとつと称されている、15世紀フランドルで作られた6枚からなるタペストリー。パリのクリュニー美術館(中世美術館)にて保存。
ユニコーン狩り
ユニコーン狩り(The Hunt of the Unicorn)は15世紀末に作られた7枚組のタペストリー。ニューヨークのメトロポリタン美術館の分館クロイスターズにて保管。
祇園祭の鯉山を飾るタペストリー
1580年から1600年にかけての時期にベルギーのブリュッセルで、ニケイズ・アエルツという職工によって作られた5枚シリーズの1枚です。紀元前1200年頃のトロイ戦争をモチーフとしたギリシア詩人ホメロスの叙事詩「イーリアス」の中の場面「トロイア戦争物語」が描かれており、日本に来た経緯は不明ですが、時期は1601年から1700年頃と推測されています。5枚のうち2枚は会津藩から加賀藩江戸幕府の手に渡り、残り3枚のタペストリーは文化文政の頃に会津藩を通じて京都の天寧寺に運びこまれ換金のため売却されました。